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竹田シリーズ じわ怖Part10より

102 :本当にあった怖い名無し:2007/11/17(土) 01:03:56 ID:80fAZDKd0

  竹田は無表情のまま、「この絵本、たぶん乱丁だぞ」とつぶやいた。
  ……乱丁?

  某巨大掲示板の「怖い絵本」というスレッドで、とにかく怖いと話題になっていた
  『暗いまちのかくれんぼ』という絵本に、おれはやけに強く興味をそそられた。
  探し回った末、ネット古書店で入手できたのだが……一読して首をかしげてしまった。
  たしかに絵も物語も風変わりで不気味だが、そこまで怖いか、これ?

  登場人物は幼い男の子一人だけ。
  舞台となる“暗いまち”で男の子はかくれんぼをしている。
  その町にはなぜか他に誰もいない。
  鬼なのか隠れているのかもはっきりしないまま、
  奇妙に暗示めいたオブジェが至る所に置かれた無人の町中を夢遊病のように
  さまよいながら、男の子はいつまでも一人きりの「かくれんぼ」を続ける……。

  「乱丁ってどの部分のことだよ?」おれは竹田に問いかけた。
  「ここさ。本来ならこのページが最後にあるはずなんだ」
  竹田が開いたページは町の広場に出たシーンだ。
  両手を空に向けて広げた奇怪な石像が無数に立ち並ぶ中で
  男の子が同じポーズを真似ている絵に、
  『こんなことしても やっぱりみつからないや』という文章。
  「文章は無視して絵だけを見てろよ、いいな」
  竹田は本を持ち上げるとページをめくり、男の子が

  『おわらない おわらない いつまでも』
 
  とささやきながら暗い路地裏へ入っていく最終ページの絵を
  おれの目の前に突きつけてから、はさんでいた指で素早く広場の場面に戻した。
  数回それを繰り返す。
  「ほら、わかるか?」
  さっぱりわからない。隠された絵柄が見えてくるとでもいうのだろうか。
  「どういうことだよ、説明してくれ」
  「わからないなら、説明しても無駄だ」と竹田はにべもない。かつがれているのだろうか。
  「竹田、もしかして……以前にも読んだことあるのか?」ふと思い至っておれは聞いた。
  「いや。ただ、ここに描かれている風景は見たことがある……
  ところでおまえ、なぜこの絵本をおれに見せようと思った」
  「え?」
  そういえばなぜだろう。思い出せない。
  「……ネットの書き込みって恐ろしいよな。知らずに人の行動に影響を与えたりする」
  そう言った竹田の顔は心なしか青ざめていた。

  その日の夜、「怖い絵本」スレッドに〈みーつけた〉という書き込みがあった。

103 :本当にあった怖い名無し:2007/11/17(土) 01:32:49 ID:R3mDkm0f0

  お化けが、竹田を探すために提示版で絵本のことを書いて
  それを見た主人公が魔力みたいなものに魅入られて絵本を手に入れる。

  竹田は夢でこの光景を見た事があり
  暗い路地から広い広場に出ることにより、見つけられたという事になり
  それを本を媒体にして伝って化け物に竹田の居場所が分かってしまう。
  
  竹田は殺される?



109 :本当にあった怖い名無し:2007/11/17(土) 10:08:56 ID:YGXqCEfWO

  >>102
  なかなか凝った話だね。

  >>103の解釈もいいが、おれ的には竹田の最後のセリフがミソだと思う。
  つまり、すべて竹田の自作自演。
  ネットの書き込みでどこまで人の行動を操れるかという実験。
  「みーつけた」を書いたのも竹田。

  おそらくこの後「おれ」をビビらすためにまた失踪するんじゃないかw



137 :本当にあった怖い名無し:2007/11/18(日) 01:39:16 ID:ajKEsp0jO

  >>109の解釈は作品のポイントを無視してないか?
  竹田が乱丁部分を説明するところと
  最後の青ざめた顔がまったく活きてこなくなると思うんだが。


264 :本当にあった怖い名無し:2007/11/26(月) 00:02:25 ID:55JP0VX30

  竹田の入院を聞き、おれは見舞いに行った。
  予想外に大きな病院で、中でけっこう迷った。
  「よお、思ったより元気そうじゃん」
  病室を見つけたおれは、ベッドで本を読んでいた竹田に声をかけた。
  「ああ。心配かけたな」竹田は相変わらず素っ気ない。
  「いいってことよ。じゃ、これ食えそうだな」おれはケーキの箱を小卓に置いた。
  「サンキュー。じつはさ、なんで入院したのかよくわから……」と竹田が口にしかけた時、
  「失礼しまーす」と言いながら若い女の看護師が入ってきた。なかなかの美人だ。
  「お友達? こんにちは」と柔和な笑顔を見せる。
  「あ、ここのケーキ美味しいんだよねー。じゃあ竹田くん、ちょっとお熱計りますねー」
  美人看護師は竹田の脇の下に素早く体温計を差し入れた。
  何気なく竹田の顔を見ると……明らかに様子がおかしい。
  きつく噛みしめた唇はわななき、顔は青ざめている。
  急に具合でも悪くなったのか? しかし看護師は特に気にする様子もなく、
  「よし、平熱ね。じゃあ竹田くん、あとでまた来ますから。お友達とごゆっくりー」
  そう言って出て行った。

  「おまえラッキーじゃん、あんな美人がいて。……おい大丈夫か、顔色悪いぞ?」
  「……気づかなかったか?」竹田が震える声で聞いてきた。
  「え?」
  「あの女の動き方を見て、おかしいと感じなかったのか?」
  「なんのことだよ。おいまさか、あの美人がじつは幽霊、
  なんてオカ板並みにしょーもないオチじゃないよな?」
  「その方がまだマシだ……」
  「ん、どういう意味だよ」
  「……あの女、一日に何回検温に来ると思う」
  「そんなに多いのか」
  「それだけじゃない。そのたびに言うんだ。
  
  『迷いを断って、ふさわしい振る舞いをしてね』って。
  
  なあ、“迷い”って、“ふさわしい振る舞い”って一体なんだ?
  おれにはさっぱりわからない……」

  竹田は若干ノイローゼ気味なのかもしれない。
  あまり思いつめないよう励ましてから、おれは病室を辞した。
  帰りもまた院内で迷った。それにしてもやたらと大きな病院だ。
  まるで迷路みたいな。
  やっと正面入口に着くと、自動扉の手前に何かが落ちているのが見えた。
  おれが買ってきたケーキだ。ぐしゃぐしゃに潰されている。

  そしてその横には、「あなたはふさわしくありません」と書かれた紙が置かれていた。







279 :本当にあった怖い名無し:2007/11/26(月) 06:40:46 ID:iXkt/Rf6O

  誰か>>263>>264を教えてくれ!



280 :本当にあった怖い名無し:2007/11/26(月) 09:45:35 ID:X0t1EjN1O

  >>264
  新興宗教? 病院の広さが意味ありげ。監視カメラで「ふさわしい」かチェックしてるとか。
  ま、単なる竹田へのストーカーかも。



281 :本当にあった怖い名無し:2007/11/26(月) 10:08:57 ID:rqKZLdg2O

  >>264は看護婦と竹田はもう死んでて
  看護婦は竹田に「(お前は死んでるのだから)それらしい振る舞いをしなさい」っていう事?
  主人公は死んでないから「ふさわしくない」
  って意味でFA?



282 :本当にあった怖い名無し:2007/11/26(月) 10:38:33 ID:X0t1EjN1O

  >>281
  なるほど。作中に「じつは幽霊なんてオチじゃないよな」とか書かれているから、
  そっち系ではないのかと思ったが、逆にヒッカケになってるのかも。

  しかし、何もケーキをぐしゃぐしゃにしなくてもw

307 :本当にあった怖い名無し:2007/11/28(水) 22:29:17 ID:0f2zWikd0

  「こうして夜の海を黙って眺めていると……
  ずっと言えなかったことが言えるような、そんな気がしてくるものだな」
  「ずいぶんもったいぶった言い回しじゃないか、おまえらしくないぞ。
  わざわざ誘ったからには、何か話があるんだろ?」
  「……最初に言っておく。
  この話を聞き終えたらおまえは、きっとおれを海に突き落とす」
  「なんだよ藪から棒に。いいから話してみろって」
  「……子供の頃のことだ。
  ある秋の日の夕暮れ、おれは茜色に染まった浜辺で一人きり、
  ただただ波を見つめていた。
  ふと背後に誰かの気配を感じ振り向くと、そこには全身ずぶ濡れの女が立ちすくみ、
  青ざめた顔でおれを見つめていた」
  「…………」
  「女の様子にただならぬものを感じたおれは、無言でじりじりと後ずさった。
  『失敗だった』女はうつろな眼差しをおれに向けたまま、
  熱に浮かされたような声でつぶやいた。
  『あの子と共にいこうと思って、海に入ったけれど、駄目だった。
  あの子はいったのに、わたしだけが残ってしまった。
  どうしよう。わたし一人じゃいけない。
  ねえぼうや、一緒にいってくれる?
  ねえ、一緒にいってくれる?』
  そう言って、女はゆっくりとおれに手をのばした」
  「……おまえ、どうして……」
  「どうしておれが知ってるのかって?
  誰にも話したことのないはずの、おまえの過去の記憶を」
  「まさか……」
  「そうさ。あの浜辺に立っていたのは、おれの母親だったんだ」
  「嘘だ、そんな……」
  「だから、おれはおまえなんだよ。そして、おまえはおれなんだ」
  「じゃあ、あの時溺れたのは……」
  「早く突き落とせよ。でなけりゃ目を閉じろ。おれはどちらだってかまわないんだ、本当に」
  「…………」

  「……ねえ竹田くん、思い出せたら聞かせてほしいの。あの夜の転落事故のこと」
  「竹田? 先生、誰ですかそれ」

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