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HOME>怖い話をクールに反撃しよう

【相棒】右京さんvsメリーさん

918 名前:1/3[] 投稿日:2008/08/19(火) 01:00:12 ID:cGg2bpwdO

「もしもし…おいっ、もしもし!」
「私…メリーさん…今あなたの家の近くの公園にいるの……」
「何言ってんだ!?おいっ!もしもし!」
「ガチャッ、ツーツー」


テープレコーダーの停止ボタンを押して、亀山が説明を始めた。
「今のが一番新しいのなんすけど…
これを含めて4件、俺のケータイに掛かって来てるんすよ。」

紅茶を入れながら杉下右京が訪ねる。

「他の3件はどういう内容だったんですか?」
「同じ女の声で…最初は駅、学校、病院、
段々俺のうちに近づいて来てるんすよ!」
「そして昨日は公園…という事ですか。確かに少し気になりますねぇ…」

呑気な口調の杉下とは対照的に、亀山はかなり怯えていた。

「少しどころじゃないっすよ右京さんっ!気味悪くて落ち着かないっすよ!」

その様子をこっそり覗いていた角田が顔を出した。
「暇か?」
「暇じゃありませんよっっ!」
いつものやり取りを終え、角田が話し始めた。

「そりゃーあれだな。都市伝説の……そう!メリーさんだ。」
「メリーさん、ですか?」
杉下が尋ねた。
「そっ!メリーさん。メリーさんが電話してきてよ、電話に出る度に家に近づいて来る。
最後は自分の後ろにいるって言うわけだ。
そんで振り向いたら殺されるって訳なんだな。」
「課長!その話マジなんすか?」
亀山の目は怯え切っている。
「残念ながら。まぁ、お前も嫁さん残して逝くのは心残りだろうが、
葬式には出てやるから心配するな!」
トドメを刺した角田は、満足そうに特命係を後にした。



919 名前:2/3[] 投稿日:2008/08/19(火) 01:00:54 ID:cGg2bpwdO


「右京さん、何とかなんないすかねぇ?助けて下さいよ?ね?」

亀山の必死の頼みも聞こえていないのか、
杉下は紅茶を片手に考え事をしていた。

「ちょっと、右京さん?聞いてます?」
「聞こえてますよ亀山くん。
それより君の家の周辺地図を用意してくれませんか?」
「えっ?地図すか?」
「えぇ、お願いします。」

しばらくして、亀山が地図を持って戻って来た。
机の上に広げて、杉下右京に声を掛ける。

「これでいいんすか?」
「えぇ、ではこのペンで電話の主…
つまりメリーさんが現れた場所順にマルを付けて下さい。」
そう言って亀山に赤ペンを渡す。
「えっと…最初は駅、と…」

マルを全て付け終えた亀山が尋ねる。
「こんなんで何か分かるんすか?」
しばらく黙っていた杉下右京は、満足そうに頷いた。
「えぇ、これで分かりました。」



920 名前:3/3[] 投稿日:2008/08/19(火) 01:04:13 ID:cGg2bpwdO


午後11時、自宅の居間で寛ぐ亀山のケータイが鳴った。
「もしもし?」
「私…メリーさん…今あなたの家の前に居るの…。」
「ガチャッ、ツーツー」

電話を終えた亀山は、隣で様子を見ていた杉下に尋ねた。

「ほんとに大丈夫すかね?」
「大丈夫だと思いますよ。
僕の推理が正しければ必ずもう一度電話が掛かってきます。」

それを聞いていたかのように、亀山のケータイが鳴った。

「もしもし?」
「私…メリーさん…あなた、よく見破ったわね。」
「へっ、見破ったのは俺じゃねーよ。」

亀山は杉下にケータイを渡す。

「僕は特命係の杉下と申します。」
「あんたが見破ったのね。でも…どうして分かったの?私の力…」
「最初に亀山くんの話を聞いた時に、少し気になる事がありましてねぇ。」
「気になる事?」
「えぇ。場所の言い方ですよ。
『あなたの家の近くの○○』、この言い方はとても曖昧です。
具体的な場所の名前を言えば済むのに、なぜこんな言い方をしたのか…
それはあなたが亀山くんの家を知らなかったからですよ。」
「それで?」
「僕は亀山くんに、地図にしるしを付けてもらいました。
具体的な場所を言っていないにもかかわらず、
亀山くんは駅から自宅に向かってしるしを付けたんですよ。
つまり…亀山くんは『あなたの家の近く』という言葉で、
勝手に特定の場所を思い浮かべていたんですよ。」

メリーさんは楽しそうに笑った。

「そっか、それでさっきは違う場所をイメージさせたのね。
私が家に辿り着かないように。」
「えぇ。僕の考えでは、あなたは人間のイメージした場所へ移動する事が出来る。
わざわざ順を追って近づいてくるのは恐怖心を煽り、
イメージをより強く持たせるため…違いますか?」
「完敗だわ。あなたみたいな人がいるなんてね。私ももう引退しなきゃね。」

メリーさんは寂しそうに笑う。

「杉下さん、だっけ?あなとはまたゆっくり話してみたいわね。」
杉下は小さな微笑みをたたえ答える。

「その時はおいしい紅茶をお淹れしますよ。」
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コメント

本当にクールだなwww
右京さんかっけえぇぇぇぇ

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