HOME>スポンサー広告

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
HOME>ちょっといい話

道端に仔猫が捨てられていた

864 名前:優しい名無しさん[sage] 投稿日:2008/09/11(木) 00:22:22 ID:n1OAHGOc

朝、道端に仔猫がいた。少し寒い朝だった。
猫を触ろうとして近づいた時、
「あんたに俺が飼えるのか」そう聞かれて思わず動きが止まった。
我が家では既に犬を飼っており、飼うことはできない事を告げると、
「じゃあ触らないでくれ。手が離れた後は、余計、寒いんだ」と言われた。
彼は少し間を空けて「俺は別に可哀相じゃない」と付け足した。
ずいぶんとひねくれた奴だ。
何と返せば良いかわからず固まってしまった。

「謝らなくていい」
彼はそんな人間の心理をよく知っているようだった。
彼に別れを告げて立ち去る事にした。
きっと今朝だけでも何度となく今のようなやり取りをしたのだろう

突き当たりのカーブミラーで彼の居たあたりを見た。
まん丸な黄色い二つの目がこちらを見ていた。



871 名前:優しい名無しさん[sage] 投稿日:2008/09/13(土) 00:00:12 ID:aAtuARlC

会社から帰って犬の散歩に出た。
いつもの角を左に曲がる。
曲がって少し進んだところで犬の様子が変わった。
用を足すのかと思いビニール袋を出したが、どうやら違うらしい。
犬が草むらに顔を突っ込んで匂いを嗅いでいるのを見て思い出した。
今朝、ここであのひねくれた仔猫と例のやりとりをしたのだ。

仔猫は今もそこにいた。
痩せた体を伸ばして横たわっている。
犬が鼻先でつつくと、驚いて飛び起きた。
「連れて行きたい。」
予想通りの反応。
家に入れられるか判らないと言うと、「私の小屋を使えばいい」と返された。
その眼差しに表れた強い意志。
お前がいるから、などと下手な事を言えば、
ならば自分が出て行くとでも言い出しかねない。
犬は横目でこちらを見ながら言った。
「この仔の生存が認められないほど、世界に余裕はないものだろうか?」
よく意味が解らなかったが、
我が家の家計を心配しているわけでもないらしい。
やけに渋い顔をして言うので、思わず同意してしまった。

同意したはいいが、
こいつはまさか仔猫を見つける度に連れてくるつもりなのだろうか。
「また見つけたら、お隣を伺う。もし駄目でも、他を当たる。」
まさにそのつもりらしい。お隣というとあのレトリーバーか。
母や妹はともかく、父には何と言おうかと考えていると、
「世話は私がする。ただミルクだけ注いでやって欲しい。
 冷蔵庫もパックも、私には開けられないから。」
お安い御用、とばかりに肩をすくめた。
それより父に何と言おう。

犬は仔猫の全身の匂いを丁寧に嗅いだ。
それを終えると、
「一度やってみたかった」と言って仔猫を口に咥えた。
何年も前に犬の避妊手術をした事を思い出した。
仔猫は終始黙っていた。
嗅がれるのも咥えられるのも、されるがままにしていた。
猫を咥えた犬は、顔をいつもより少し高く上げて歩いた。
その姿はまるで胸を張っているかのようで、どこか得意気に見えた。
スポンサーサイト

この記事のトラックバックURL

http://signalzigzag.blog59.fc2.com/tb.php/350-655f93b6

コメント

すばらしい

コメントする

管理者にだけ表示を許可する

  Template Designed by めもらんだむ RSS

special thanks: Sky Ruins, web*citronDW99 : aqua_3cpl Customized Version】


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。