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オレには高校時代からAという名の親友がいた。

766 名前:1/2 投稿日:2008/01/10(木) 02:30:21 ID:cU9colsMO
オレには高校時代からAという名の親友がいた。
少しクセのあるやつだったが、
兄弟のようにいつも2人でいて、お互いを理解しあっていた。
目指す道はそれぞれ違ったが、どんなに歳をとっても
いつまでも一緒でいようと、堅く誓いあっていた。
そしてAは東京の大学へと進学し、
オレは地元の田舎大学に行くことになった。

別れてからもオレたちは互いに電話で連絡を取り合った。
オレもそこそこ大学生活を楽しんではいたが、
Aの都会での生活は本当に楽しそうだった。
色んなサークルに入り、毎日合コン三昧で、
とても勉強が手につかないような状態らしい。
そんなAの生活がオレは羨ましくて仕方なかった。


ある日、Aから東京に来ないかと誘われた。
ちょうど夏休みだったし、以前から東京に興味をもっていたオレは、
是非行きたいと返事をした。
新幹線の中でもずっと互いのことを話していたが、
途中で携帯の電池がきれてしまった。
そこで初めて携帯の充電器を忘れたことに気付いた。
しまった。まだ待ち合わせ場所も聞いていない。
駅に着いてから公衆電話をさがしたが、
いつも携帯から掛けていたので電話番号を憶えていなかった。
仕方ないので、慣れない都会で携帯ショップを探し、
やっとのことで充電することができた。

携帯を開くとAからの不在着信とメールが奇妙なくらい来ていた。
「どうしたんだ?何かあったか?」
「××前でまってるぞ、早く来いよ!」
「オレの彼女も連れてきてやるよ!会いたがってたろ、お前」
「B(Aと同じ大学に行った高校の友達)も来るってさ!
 みんなで盛り上がろうぜ!」
「おい、本当にどうしたんだ?一言くらい返事をくれ!」
オレはAが怒っていると思い、状況を聞くためにBに電話した。



767 名前:2/2 投稿日:2008/01/10(木) 02:37:39 ID:cU9colsMO

プルルル…ガチャ
「もしもし、Bだけど。何か用?」
何か用?久しぶりに会うというのに随分そっけないではないか。
そのことをBに尋ねると、
「会う?Aと3人で?オレはそんな話聞いてないぞ」
何かがおかしい…
オレはBにAのことについてもっと詳しく聞いてみた。
すると意外な答えが帰ってきた。

どうやらAは今までオレに見栄をはっていたらしい。
Aは都会の生活に慣れることができず、
1人でいることがほとんどだったそうだ。
講義もサボり気味で単位も取れず、
最近は大学にさえ顔を出さなくなったらしい。

オレは急に心配になってBとの電話を切ったあと、すぐにAに電話した。
プルルル…
プルルル…
なかなか出ない、
プルルル…
プルルル…
ガチャ…
やっとでた。だが妙に静かだ。何の物音もしない。
オレはそのまま暫く待った。
やがて獣の息づかいのような荒々しい音が聞こえてきた。そして…


「う゛ら゛ぎ り゛も゛の゛」


静寂の中にはっきりと、背筋が凍るような声が響いた。
この世のあらゆる悲しみと憎しみの込められた声、
それはAの声とはとてもかけ離れたものだった。
その後すぐ電話は切れた。



3日後Aは山で首を吊った亡骸として発見された。
Aのバッグからはもう一人分の縄が見つかったらしい。


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コメント

こええよ(´Д`;)
こええええええええ
男の友情(笑)
都会での生活って、そんなに過酷なのか?
ダチも、やつれて出戻りしてきたのだが…。
Aを殺したのか・・・
一人に慣れなかったら本当にきつい。

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