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来る日も来る日も、彼を追い掛け回した日々。

133 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2008/03/31(月) 05:30:51 ID:9zpellrs0

来る日も来る日も、彼を追い掛け回した日々。
そこが、となりの街だろうと、見知らぬ国だろうと、
時には星さえも越えて、
ただ、彼のいる場所へと私は向かった。

必死に逃げる彼の顔が、なんとなくおかしくて。
電話に出るたびにコロコロ変わる彼の言葉が、
どうしようもなく面白くて。
私はただ、彼を求めた。

それが、今ではどうだろう。
彼は逃げる素振りも見せやしない。
かつて恐怖に彩られていた彼の顔からは、感情が消えうせ
罵声を浴びせてくるはずの、彼の口には、
なにやら仰々しい機械が貼り付いている。


死ぬのだ 彼は


漠然とした、しかし確実にそうであろう予感が頭をよぎる。
同時に、実体の無いなにかが胸を突きぬけ、
それが恐怖であることに、私は気づいた。
彼も、かつて感じていたかもしれない気持ち・・・。
でも、一体私は何を怯えて・・・。

成す術もなく立ち尽くすだけの私の目に、ふと映るものがあった。
彼の手だ。彼の手が小刻みに震えている。

私はどうしていいか分からず、ただなんとなく、彼の手を握った。
彼の手は、一瞬なにかを考えるように停止した後、
おもむろに私の手のひらをなぞる。


『つ か ま つ ち や つ た ね メ リ - さ ん』


彼がそう綴っていると気づくのに、そう時間はかからなかった。


『バカ バカ バカ』


私は、彼の手のひらに返事を綴った。
涙をインクに変えながら、何度も、何度も。
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